犬が思うコンピュータアクセシビリティの壁と対策
犬はいわゆる文系SEです(・ω・U)。
もともと犬は特別支援教育を専攻しており、一応「特別支援学校免許状」も持っています(さび付いてますが)。
なぜそのような分野を専攻し、そしてSEになったのかは今回のネタではないので省きますが、
昨日のTadashiさんのスライドを見て
両方の分野に一時的にでもかかわってきたから思った事を短いですが書きます。
壁はどこか?
- 手話通訳者の確保はかなり困難。専門教育を受けていても難しい 参考:手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)過去の合格率
- アクセシビリティ、ノーマライゼーションについて専門教育を受ける人間は支援の専門家にはなれても「エンジニアとしては」専門家ではない
- そのエンジニアになるにもアクセシビリティ、ノーマライゼーションについて学ぶ時間をほぼ同等の時間が必要
- 合計すると最低でも4年。普通は6~8年は必要。
- 障がい者とITの両方に知識を持つ人間が絶対的に不足しているので、高等教育機関による教育も現状不可能に近い
- エンジニアにとっても障がい者支援側にとっても「各分野で必要になる知識が非常に膨大」で「両方を体系的に学べる期間を確保するのが社会人になってからは難しい(片方はどうにか可能)」という壁がある
- 知識が膨大であるなら、早い段階から学んでいく方がいい
- 両方をまとめて学べる大学が不足しているのも現実
考える対策
- アクセシビリティについて教える教育者が必要
- システム、アクセシビリティ、ノーマライゼーションについて横断的に詳しいエンジニアが必要
- 障がい者支援側がエンジニアになるのは不可能ではないが、「支援者の数 < エンジニアの数」 なのでエンジニア側を教育する方がいい
- そのエンジニアを中心に高等教育プログラムの立ち上げがいる
- できるだけ早い段階から教育する。
- ノーマライゼーションについて推し進める企業に対するエンジニアの採用支援と費用支援
この辺りをもう少し深堀りしてまとめてみたいとは思います。